Javaについて

 これからJavaの基礎について何回かに分けて説明していきます。僕がJavaの勉強を始めた目的はアプリ開発を始めていきたいからです。ここではJavaによる開発の基礎知識Javaのプログラムの基本構造について 説明していきます。Javaを始めるにあたって開発環境を構築しましたが、その説明は割愛します。

Javaによる開発の基礎知識

 Javaでのプログラム開発は3ステップで行います。1ステップはソースコードの作成です。これは末尾を「.java」にしたソースファイル にJavaが定める文法に従ってコンピューターへの命令を記述します。2ステップはコンパイルです。ソースコードはそのままでは実行できません。そこで まずコンパイルという処理を行い、ソースファイルをクラスファイルに変換します。これは、コンピューターが読みやすいように変換されたバイトコード というものが中に詰まっています。最後に3ステップは実行です。バイトコードは、ソースコードに比べて実行に適した姿であるものの、まだ実行することができません。 そこで、インタプリンタと呼ばれるソフトウェアに対して、バイトコードの変換と実行を依頼します。インタプリンタの内部にはJVM(Java Virtual Machine)という仕組みを持っており、 クラスファイル内のバイトコードを少しずつ読みながら、CPUが解釈できるマシン語に翻訳するとともに、CPUに送って処理を実行させます。 こうしてコンピューターは、ソースコードで指示した通り動くのです。

Javaのプログラムの基本構造

 まずはJavaのプログラムの全体像を見てみます。

public class Main{
public static void main(String[] args){
System.out.println("");
System.out.println("");
}
}
 Javaのソースコードには、{}で囲まれた部分が多く登場します。これをブロックといいます。一番外側のブロックをクラスブロック、 内側のブロックをメソッドブロックといいます。ソースコードを記述していくのはメソッドブロックの中です。また、クラスブロックの名前はJavaソースファイルの名前と 一致させる必要があります(今回のソースファイルだとMain.javaにする必要)。基本的にソースファイルの名前は、コンピューターに対する指示・命令に即した名前をつけるようにした方がいいです。 そうすることで、このプログラムは何をしたいのかを作成者以外の人にも伝えることができるからです。  次に変数の宣言について説明していきます。変数とはデータを格納するためのコンピューター内部に準備される箱のようなもので、数値や文字列など様々な情報を入れたり、取り出したり出来ます。 それでは実際に変数を利用している例を見てみます。
public class Main{
public static void main(String[] args){
int age;
age = 30;
System.out.println(age);
}
}
実行結果
30
 このプログラムでは変数ageに値「30」を入れ、それを取り出して画面に表示させています。このように変数に値を入れることを代入、 取り出すことを取得と呼びます。変数を宣言するときは以下のようにします。

変数宣言の文

型 変数名;
 型とは変数に入れることのできるデータの種類のことです。intは整数を表す型です。他にも様々なデータ型があります。 使用頻度が高いものだけここに挙げておきます。

代表的なデータ型

整数 int 変数名
小数 double 変数名
真偽値 boolean 変数名
文字 char 変数名
文字列 String 変数名
 また、変数を定数として扱いたいときは変数の宣言の前にfinalをつけることで、定数となります。